三重苦、然しながら素晴らしく素敵な人

久しぶりにTSUTAYAでDVDをレンタルしました。

・バーン・アフター・リーディング
・奇跡の人



「バーン・アフター・リーディング」は喜劇のつもりで借りたんですが、いや喜劇は喜劇なのですが、割りと重たいブラックコメディといった感じ。
人を撃ち殺したシーンで笑わせるのはやめて下さい(笑
もの凄い罪悪感が・・・。
しかしこれは吹替え版の方が芝居が面白いと思いました。
大げさでコミカルな芝居は、普段アニメもやっている声優の芝居が素敵に仕上げていました。

しかしながら、個人的にはそれ程面白いとは思いませんでした。
もっとはっきりと喜劇に仕上げて欲しかったです。
それから終わり方もなんだか間延びして見えました。
まあでも意外性の部分では楽しめたので、嫌いでもないです。



「奇跡の人」は言わずと知れたアン・サリバンとヘレン・ケラーの物語です。
ガラスの仮面」を久しぶりに読んでいたら観たくなって借りました。
そういえばまだ1度も観ていませんでした。
因みに日本では多くの場合奇跡の人はヘレン・ケラーの事だと思われていますが、あれはサリバン先生の事です。

内容はもう最高でした。
ただ冒頭のヘレンが盲ろうであると気付いた両親が狼狽するシーンは、若干熱演で説明的すぎると思いました。
しかし他のシーンはもう感動の連続!
ヘレンの我儘っぷり、子供らしくない強さ、何度も笑いました。
なかなか泣かないんですよね(笑)
その強さが良いのです。
鍵のシーンも面白い。

また食事のシーン、否、戦闘シーン(笑)では、台詞が無いのにあれだけの時間飽きずにもたせられたのには驚きました。
基本的には同じ事しかしていないのに。

あと僕が個人的に好きなのは、ナプキンのシーン。
母親の感動が凄く伝わり、思わず涙。
ヘレンが嫉妬から初めてサリバンに自ら教えを請うシーンも好きです。
可愛い。
なんて可愛いんだ。

そしてラストのWATERのシーン。
ヘレンが両親に抱き付く。
サリバンにキスをする。
サリバンを先生と呼ぶ。
父親が初めてヘレンを抱き締める。
もう、気持ちはサリバンと一緒。
安心感。
達成感。
心地よい疲労感。
そして、幸福感。

もう役者が上手すぎる。
ヘレン役のパティ・デュークは驚愕の16歳!
たった16歳であれが表現出来るなんて・・・可愛いかったなあ。
タイトル・ロールであるサリバン役のアン・バンクロフトも強さと弱さと愛を上手く表現していた。
父親も母親も良かった。
それから兄も個人的に好きです。
もう、女性に生まれたかった。
この役をやりたい。。。



僕も11月公演、パティ・デューク並みとはいきませんが、可愛く演じてみせます!
中学生のベタ甘シーン、観客を恥ずかしがらせてやるぜ!!!

今公演、絶対面白いです!
キャストもスタッフも抜群に作品と合っています。
きっと上質な喜劇をお届けします。
皆さんお誘い合わせの上、ぜひ観に来て下さい!!!


劇団大樹第11回本公演
「マダムグラッセの家」

作:み群杏子(星みずく)
演出:平野智子(テアトル・エコー)

於:てあとるらぽう(西武池袋線東長崎駅北口から徒歩1分)

日程:
11月10日19:30
11月11日14:00(※1)
11月11日19:30
11月12日14:00(※2)
11月12日19:30
11月13日14:00
11月13日19:30
11月14日15:00
※1 終演後、小川紀美代によるバンドネオンライヴあり。
※2 終演後、華道家横井紅炎による花ライヴあり。

チケット料金:
全席自由席です。
前売り/予約券 ¥3500。
当日券 ¥3800。
学生割引 ¥3000(要学生証)
ペア割引 ¥6000(2名様同時入場)

出演:
山本ふじこ(東京ヴォードヴィルショー)
武藤兼治
森澤碧音(DanceCompanyMKMDC)
磯秀明(スターダス21)
田中美唯
川野誠一(劇団大樹)
佐度那津季(オフィスしゃぼん玉)
佐竹信哉(僕です)

花美術:
横井紅炎(草月流華道家)

音楽・演奏:
小川紀美代(バンドネオン奏者)
概要:
月が夜空に円を描くとき、星の道が案内する、不思議な場所・・・
ここは、ホテル、マダムグラッセの家。
昔々、ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだ、お菓子の家。